SIA、「ワクチンデマ対策シンポジウム」を開催

2021年07月15日

~現状と対策、インターネット事業者による取り組みを解説~

 

 

 一般社団法人セーファーインターネット協会(会長:中山 明 以下、SIA)は、2021年7月15日に、新型コロナワクチンのデマ対策に関するシンポジウム「ワクチンデマ対策シンポジウム」(以下、本シンポジウム)を開催したことをお知らせいたします。

 

 本シンポジウムは、インターネット事業者によるワクチンデマ対策の取り組みと、各有識者からワクチンデマを取り巻く状況やワクチンデマに騙されないための基本的な知識や考え方を解説するシンポジウムです。

 

 はじめに、河野太郎内閣府特命担当大臣からビデオメッセージが寄せられ、特に若い方へのメッセージとして科学根拠のない誤った情報に騙されないために参考にしてほしいと本シンポジウムに対する期待を述べました。

 

 講演では、まず、古田大輔氏(ジャーナリスト/メディアコラボ代表)が、「ワクチンデマの具体的事例と影響」として「有害物質」や「不妊」など具体的なデマ事例の紹介と既存メディアの影響力の高さなど、比較的日本が「デマ」に強い状況と、不正確な情報により恐怖心が駆り立てられ接種率が低下することを防ぐために、命に関わる情報について、そのような事態を招かない報道の必要性など、日本での「デマ」への影響を解説しました。

 続いて、山口真一氏(国際大学 GLOCOM 准教授)が、「ワクチンデマの分析(最新の研究成果)」として疑義言説とファクトチェック記事事例の紹介、エビデンスの伝え方と難しさなどワクチン疑義言説の種類とその対応、各ステークホルダーに求められる対応について解説しました。また、SNSでのワクチン疑義言説について、少数の人が多く拡散している現状やファクトチェック、大臣等国の責任ある人や著名人による発信の効果について解説し、一元的に情報・エビデンスをまとめる重要性について提言しました。

 続いて、忽那賢志氏(大阪大学大学院医学系研究科・医学部 感染制御学講座)が、「適切な接種判断のために必要な情報や考え方」としてワクチンが感染症予防にもたらす重要性、ワクチンの安全性や仕組み、効果と副反応について解説しました。加えて、ワクチン接種の感染予防や新型コロナウイルスの後遺症や、若い人への接種の意義について解説し、正しい情報源から情報を得ることの大切さを共有しました。

 

 インターネット事業者のコロナワクチン情報に関する取組紹介として、Facebook Japan株式会社、Google合同会社、LINE株式会社、Twitter Japan株式会社、ヤフー株式会社から、誤情報への対応やファクトチェック、様々な手法を用いた情報提供や啓発、国や自治体など関連団体への連携など、それぞれのサービスに応じた各社の多様な取り組みに関して発表がありました。

 

 SIA は、マルチステークホルダー間の協力・連携関係の構築を支援することで、よりよいインターネット社会の実現に貢献してまいります。

 

「ワクチンデマ対策シンポジウム」について

名称:ワクチンデマ対策シンポジウム

主催:一般社団法人セーファーインターネット協会

後援: 総務省 厚生労働省

日時:2021年7月15日(木) 13時00分~15時00分

会場:YouTubeにてライブ配信(アーカイブ配信)

内容:

1.開会

来賓挨拶

河野太郎内閣府特命担当大臣

2.ワクチンデマの具体的事例と影響

古田大輔(ジャーナリスト/メディアコラボ代表)

3.ワクチンデマの分析(最新の研究成果)

山口真一(国際大学 GLOCOM 准教授)

4.適切な接種判断のために必要な情報や考え方

忽那賢志(大阪大学大学院医学系研究科・医学部 感染制御学講座)

5.インターネット事業者のコロナワクチン情報に関する取組紹介

Facebook Japan株式会社

Google合同会社

LINE株式会社

Twitter Japan株式会社

ヤフー株式会社

6.閉会

 

 

 

 

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