誹謗中傷ホットライン 2021年の活動報告を公開

2022年02月10日

~1年間で1,516名の被害者から2,800件以上の連絡が寄せられ、
半数近くの被害者が「書き込んだ相手の身元がわかっている」と回答~

 

一般社団法人セーファーインターネット協会(会長:中山 明 以下、SIA)は、2020年6月29日に開設した「誹謗中傷ホットライン」の2021年(2021年1月1日~2021年12月31日)の活動報告を公開しました。主なポイントは下記の3点です。

 

1年間で1,516名の被害者から2,800件以上の連絡が寄せられる

2021年間の連絡件数は2,859件で、人数は1,516名でした。内訳は、94%が本人からで、保護者は4.3%、学校関係者は1.6%でした。また、書き込んだ相手を認識しているかどうかについては、47.5%の被害者が「身元がわかっている」と回答しました。

特定誹謗中傷情報に該当するのは約3割

特定誹謗中傷情報に該当すると判定した情報は2,859件の27.8%(796件)でした。非該当(2,063件)の主な理由としては、ハンドルネーム等で「実在の個人が特定できない」(28.5%)が最多でした。

 

削除率は約7割で、通知を送付したサイトの4割以上が「匿名掲示板」

誹謗中傷情報として該当した796件について、削除等の対応を促す通知(以下、通知)を実施したURL数は1,414URLで、削除件数は1,046URL、削除率は74%でした。また、誹謗中傷情報が掲載されていたサイトは「匿名掲示板」やそのミラーサイトが多数を占めました。通知を送付したサイトの属性は「匿名掲示板」が45.8%、「SNS」は14.5%でした。

 

 1年間を通じた削除率では7割以上と高い削除率を実現しました。半年毎に連絡件数と連絡人数を比較すると2020年6月~12月(1,237件/696人)、2021年1月~6月(1,393件/717人)、2021年7月~12月(1,466件/799人)と、だんだん件数は増加しています。


SIAは、今後もインターネット上の諸問題に総合的に取り組み、表現の自由と通信の秘密に配意しつつ、中長期的な視座に立った施策を検討・実施してまいります。

 

 

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