SIA、インターネット上の違法・有害情報対策の2015年実績を公開

2016年03月09日

~自主パトロールの成果として児童ポルノの削除数が大幅に増加、 リベンジポルノ被害者向け啓発サイトを公開~

 

 一般社団法人セーファーインターネット協会(会長:別所 直哉 以下、SIA)は、セーフライン事業(インターネット上の違法・有害情報に関する相談・通報を受け付け、警察への通報、サイト運営者やプロバイダ等に削除依頼する活動)の2015年の活動をとりまとめたレポートを公表いたしました。主なポイントは以下の3点です。

 

(1)自主パトロールの成果として「児童ポルノ」の把握数が大幅に増加

 違法・有害情報7,064件のうち、6,711件(95%)が国外サイト掲載情報でした。また、本年はSIAが重視している「児童ポルノ」について積極的な自主パトロール実施したことから「児童ポルノ」の把握数が5,466件(昨年86件)に増加し、全体の約8割となっています。

 

(2)「児童ポルノ」の削除依頼数が大幅に増加するも、約8割が削除に応じる

 削除を依頼した違法・有害情報6,898件のうち、5,239件(76%)の情報が依頼どおり削除されました。「児童ポルノ」の削除依頼数は5,466件と昨年(86件)と比べ大幅に増加したものの、高い削除率を維持し、4,333件(79%)が削除されました。

 

(3)「リベンジポルノ」は3日以内に6割が削除。早期相談が鍵

 「リベンジポルノ」の相談数は25件、これらに基づく削除依頼数は472件で、381件(81%)が削除されました。削除までに要した期間は、3日以内に6割以上が、2週間以内に8割以上が削除されました。

(3)のとおり、リベンジポルノの被害拡散防止には早期対応が重要です。しかし、被害の特性から一人で悩みを抱えている被害者も多く、被害者救済に役立つ情報の発信強化が求められています。そこでSIAでは、リベンジポルノ被害者を支援するための啓発サイトを公開いたしました。同サイトは、セーフラインに画像・動画情報の削除依頼をするための案内、悩み相談窓口、警察通報窓口など、被害者救済に役立つ情報を掲載しています。

啓発サイト及びセーフライン活動実績詳細につきましては下記URLをご覧ください。

 

 SIAでは、今後も継続的に、セーフライン事業を通して、インターネット上の違法・有害情報対策を講じるとともに、活動を通じて得たデータと分析をもとに、表現の自由に配意しつつ、中長期的な視座に立った違法・有害情報の排除のための施策を検討・実施してまいります。

 

 

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